
2024年10月17日から18日にかけて、宇都宮貨物ターミナル常駐となっていたホキ800形6両が尾久から土崎へ配給輸送されています。牽引は尾久車両センター所属のEF81 139号機でした。
JR東日本管内ではこれまでGV-E197系の運用開始に伴い、各地のホキ800形に廃車の動きが生じており、今回の配給輸送も廃車目的とみられます。
2020年の淘汰を免れた残存グループ
JR東日本管内では2000年代から、バラスト(砕石)輸送・工事列車はトラック輸送への転換が行われてきました。
JR東日本ではJR東海のような完全なトラックと保守用車への転換には至らず、鉄路での輸送が合理的とされた区間のみ従来の工事列車を運転するスタイルが貫かれていましたが、機関車牽引列車削減の流れでバラスト輸送用の事業用気動車としてGV-E197系の開発・量産によって、残されていた鉄路での輸送についても世代交代が実施されることとなりました。
GV-E400系による工事列車が2024年3月改正と年度跨ぎを経て首都圏各地で運行を開始していましたが、宇都宮貨物ターミナル常備のホキ800形はかつての毎週水曜から概ね隔週に頻度を落としながらも、同駅と尾久駅を行き来する「宇都宮配給」と通称される配給輸送で車両の入れ替えをする光景が首都圏のファンにとって旅客会社の数少ない機関車牽引列車の生き残りとして注目されてきました。
今回配給輸送が実施されたのは、ホキ800形の1806・1805・1773・1813・1810・1811の6両とみられます。
尾久車両センター配置・宇都宮貨物ターミナル常備とされていたホキ800形は2017年の転属・2020年の部分淘汰が実施されたあとは18両体制となっていましたので、今回の配給輸送を免れた残り12両についても今後、廃車・解体を目的とした配給輸送が実施されることとなりそうです。
・参考;2020年の廃車の動き

・大宮操車場ライブカメラ 配信アーカイブ
17時03分ごろ通過
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